「エンジニア1年目って実際どんな仕事をするの?」「未経験から転職したら何から始まるの?」
そんな疑問を抱えている方はいませんか?
この記事では、実際に未経験からエンジニアに転職した私が、1年間で経験したリアルな業務内容をすべてお伝えします。
PHP学習から始まり、システム改修やLaravel開発まで段階的に成長していく過程を詳しく解説。
さらに、1年目のエンジニアが身につけるべき3つのスキルや、転職で感じた困難な体験も正直に語ります。
- エンジニア1年目のリアルな仕事内容
- エンジニア1年目が身に付けるべきスキル3つ
- エンジニアに転職してしんどかったこと4つ
- 2年目になって心がけていること3つ
エンジニア1年目の仕事内容


私は2024年1月に未経験からエンジニアに転職しました。
ここではまず、実際に私がエンジニアに転職してから1年間、何を行ってきたかリアルにお伝えしたいとおもいます。
私が入社した会社は主にPHPを使用している受託企業です。
入社してから約3ヶ月間は会社の仕事に入らず、PHPを主体とした学習を行っていました。
OFFJTが終了したら、既存システムの改修案件があったので、その業務への取り組みを開始。
主にプログラムのコードの作成や追加、そして単体テストを行いました。
9ヵ月目からは少しPHPにも慣れてきたので、Laravelを使用した既存システムの改修に突入。
こちらも同様にプログラムのコードの作成と、単体テストの仕様書の作成やテスト実行を行っていました。
このように1年目の仕事は、基礎的な学習から実際のシステム改修まで段階的に進んでいきました。
次で書くフェーズにおける内容を、もう少し詳細に説明していきます。
OFFJTでPHPの学習【入社~3ヶ月】
入社後の最初の3ヶ月間は、OFFJTによるPHPの基礎学習が中心でした。
学習内容はまずPHPの基本構文として、変数の宣言方法や条件分岐のif文、繰り返し処理のfor文を習得。
そして私の会社のDBはpostgeSQLを使用しているので、その接続方法や、基本的なSQLの構文やCRUD操作の学習も行いました。
CRUD処理とは
Create(生成)、Read(読み取り)、Uodate(更新)、Delete(削除)の頭文字を並べた用語です。
システムに必要な基本機能である、登録機能・参照機能・変更機能・削除機能を表現したものです。
引用元:「https://wa3.i-3-i.info/word110905.html」
最後にオブジェクト指向における、クラスの定義方法やインスタンスの生成、メソッドの作成といった基礎的な学習を行いました。



とは言ってもオブジェクト指向については難しかったので、実際に業務に取り掛かってから段々理解してきました。
学習形態としては、主にPHPの参考書を基に課題を出されて、それに解いていくような作業です。
その時に使用していた参考書がこちらになります。基本構文からオブジェクト指向まで詳しく書いているので、ぜひ参考にしてみてください。
この期間はわからないことだらけの状況でしたが、上司のサポートを受けながらプログラミングの基礎を固めていきました。
PHPを使ったシステム改修【4ヶ月~8ヶ月】
OFFJTが終わると、実際の業務システムの改修作業に取り組むようになりました。



プログラム作成と単体テストがメインでしたね。
ここで取り組んだ作業内容とは、既存システムに機能を追加していくものです。
詳しく改修内容を伝えることはできませんが、例えば検索機能の追加や絞り込み機能の実装、遷移ボタンの追加などです。
既存システムであるだけに実際のコードを読むことが多く、他の開発者が書いたプログラムの構造を理解することにも励みました。
コードの理解に時間がかかり、膨大なシステムのため隅々まで把握することは難しいです。
しかし、システム処理の流れを少しずつ掴んでいくことは可能になりました。
PHPは構文がわかりやすいため、初心者にもおすすめのプログラミング言語ですよ!詳しくはこちらの記事もご覧ください!


Laravelを使ったシステム改修【9ヵ月以降】
9ヶ月目からはPHPのフレームワークLaravelを使った開発に挑戦しました。
こちらも作業内容としては、データベースのカラム追加やそれに伴うシステムの修正、遷移ボタンや検索機能の追加です。
DMM WEBCAMPでフレームワークの基礎は学習していたため、掴みはそれほど苦労しませんでしたが、既に書かれているLaravelのコードの読み取りに苦戦しました。



既存のコードを参考にして、改修部分のプログラムも組んでいました。
LaravelはOFFJTでも学習していなかったため、業務と並行にスキルの習得に励みました。
心がけていたことは、ただ処理のコードを書くだけでなく、バリデーション処理やエラーハンドリングの改善も意識して業務への取り組みです。
フレームワークを使うことで、より保守性の高いシステムを開発することが可能になります。
Laravelを使うことでより構造化されたコードを書けるので、早めの段階で経験させてもらい、よかったと感じております。
PHPが取得できたらLaravelにも挑戦してみましょう!Laravelを取得できたらよりシステムやアプリ開発の幅が広がりますよ!


1年目エンジニアが取得すべきスキル3つ





私が未経験からエンジニアに転職して、取得すべきと思ったスキルを紹介していきます。
エンジニア1年目を経験して分かったのは、技術スキルだけでなく業務を円滑に進めるためのスキルも重要だということです。
特に未経験からスタートする場合、以下のスキルが必須となるでしょう。
- 入社した会社が使用する言語のスキル
- わからないことは自分で調べる力
- コミュニケーション能力
次でもう少し詳しく説明していきます。
入社した会社が使用する言語のスキル
言わずもがなですが、配属先で使用されるプログラミング言語の習得です。
どんなに他の言語ができても、実務で使わなければ意味がありません。
私の場合はPHPでしたが、会社によってはJavaやPythonなど様々です。
言語の基本構文はもちろん、その言語でよく使われるフレームワークも併せて学習する必要があります。
重要なのは表面的な理解ではなく、実際にコードが書けるレベルまで習得することです。



私は入社する前、ProgateでPHPやSQLの基礎も学習していました!
言語取得のポイントとしては、以下が挙げられます。
- 基本構文の理解
- 使用されるフレームワークの学習
- 実際のプロジェクトでの実践経験
- コードレビューを通じた改善
継続的な学習が必要ですが、実務で使いながら覚えていけば着実にスキルアップできるでしょう。
わからないことは自分で調べる力
エンジニアにとって自己解決能力は重要なスキルです。
プログラミングでは日々新しい問題に遭遇するため、自分で情報を収集し解決策を見つける力が求められます。
わからない箇所につまづいたときは、公式ドキュメントを読んだり、適切なキーワードで検索します。
そこから複数の情報源から答えを見つけ出しましょう。



エラーが表示されたら、そのまま検索してみるのも1つの手法ですね!
また、何でも一人で解決しようとするのではなく、適切なタイミングで上司に質問することも大切です。
最初は時間がかかりますが、徐々に調査スピードが向上し、より深い理解につながります。
コミュニケーション能力
エンジニアは一人で黙々と作業するイメージがありますが、実際はチームで動くことが多く、コミュニケーション能力が重要です。
上司や先輩には作業進捗を報告したり、遭遇した問題点を説明したり、相手が理解しやすい形で伝える必要があります。
質問の仕方も何がわからないのか、どこまで調べたのかを明確にして質問することで、効率的にサポートを受けられるでしょう。
良好なコミュニケーションにより、チーム全体の生産性向上に貢献できます。
そうは言ってもコミュニケーションが苦手でどうしたらいいのかわからない、そんな方に向けた記事もご用意しています!


エンジニアに転職してしんどかったこと4つ





未経験からエンジニアに転職して、もちろんしんどいと感じた経験もあります。
エンジニア転職には多くのメリットがありますが、同時に様々な困難も経験しました。
私が辛いと感じた出来事は、以下の項目です。
- わからないことがわからない連続
- プログラミングは正解がないため悩みやすい
- 肩こりや目の疲れがよくある
- 給料が前職より下がった
これから転職を考えている方には、リアルな体験を知っておいてほしいと思います。
女性エンジニアは辛いってよく言われませんか?でも女性にこそオススメしたいのがエンジニアです!


わからないことがわからない連続
私が1番しんどかったのは「何がわからないのかがわからない」状態が続いたことです。
DMM WEBCAMPで学んだとはいえ、実務未経験者であるためコードやエラーメッセージの理解に苦しむことがありました。



なかなかわからない箇所を上司に伝えることも、最初は苦難に感じておりました。
この状況を乗り越えるには時間と経験が必要です。
私は以下の対処を行いました。
- とりあえず言語化して、そのまま検索してみる
- 上司に進捗状況を伝える
- 既存のコードを読み上げて、1つずつ理解していく
- 小さな成功体験を積み重ねる
最初はわからない箇所がわからなくて、辛いと感じる時期もありますが、日々の積み重ねがスキル取得につながっていくと考えます。
プログラミングは正解がないため悩みやすい
プログラミングは複数の解決方法があります。
したがって正解といえるコーディングはないため、聞く上司によっては回答がバラバラの場合もあります。
初めはどの方法が適しているのか、判断に迷うことがあり、これもしんどいと感じた経験です。
経験の浅いうちは、この判断基準を持っていないため、決断に時間がかかってしまうでしょう。
例えば、私はプログラムを組む際、判断に迷ったときは以下の対策を行っていました。
- コーディング規約に従う
- 既存のコーディングを基に、新たにプログラムを組む
- 見た目がスッキリしたコードを優先する
- 後からでも改善できることも前提に進める
開発したシステムはトラブルが発生したり、改修を求められたりした場合、プログラムを見直す必要がでてきます。
したがって見直す箇所が複数ではなく、出来るだけ少ない箇所の修正で済ませられるようなコーディングを優先しました。



上司の意見も取り入れつつ、リーダブルコードを意識してプログラムを組む必要がありますね。
肩こりや目の疲れがよくある
長時間のデスクワークによる体調面での変化も大きな課題です。
一日中パソコンの前で作業するため、肩こりや目の疲れが慢性的に起こるようになりました。
特に集中して作業している時は、同じ姿勢を長時間続けがちで、気がつくと首や肩が固まっていることもあります。
また画面を見続けることで、ドライアイ気味になってしまうこともしばしばありました。
適切な対策を取らないと、長期的に健康に影響を与える可能性があります。
- たまに画面から目を離して少し休める
- いすや机の高さを適切に調製
- 手や足を動かしてストレッチを行う
健康管理も、エンジニアとして長く働くために必要なスキルといえるでしょう。
肩こりや目の疲れに私も悩まされました…そこで私が手に入れた、快適にエンジニアライフを送るアイテムを紹介した記事もあります!


給料が前職より下がった
未経験からエンジニアに転職した場合、最初の年収は前職より下がることも少なくありません。



私も、前職から約80万円下がってしまいました…
エンジニアは将来性のある職種ですが、スキルを身につけるまでの期間は収入が思ったより上がらないケースもあります。
特に家族がいる場合は、家計への影響も考慮しなければなりません。
しかし長期的に見れば、スキルの向上とともに収入も上がっていく可能性が高い職種でもあります。
目先の収入にとらわれず、長期的なキャリア形成を重視することが大切です。
収入を増やすために、エンジニアの副業としてWebライターも挑戦可能ですよ!ぜひこちらの記事を参考にチャレンジしてみてください!


2年目に突入して、心がけていること3つ





2年目に突入した今、業務遂行時に心がけていることがあります。
2年目に入り、1年目の経験を活かしてより高度な業務に挑戦するようになりました。
- 設計書の作成や修正に挑戦
- 既存システムの新規画面の作成に挑戦
- 生成AIを活用して効率よく業務を遂行
このように、スキルアップと効率化を意識した取り組みを続けています。
次でもう少し詳しく紹介します。
設計書の作成や修正に挑戦
2年目からは設計書に関わる業務も少し担当するようになりました。
まだ新規作成は行っていませんが、既存システムの設計書の修正や追加作業は行っています。
例えばシステム改修時の影響範囲を調べ、それに合わせて設計書の該当箇所を更新する作業です。
基本設計書の他にも、データベース設計書のカラム追加も行っています。
設計書を扱うことで、システム全体の構造をより深く理解できるようになりました。
設計書の理解が進むと、開発業務もより効率的に進められるようになります。
今の目標は、上流工程を任せられ、新規システムの開発における設計書作成を任せられるようになることです。
未経験から上流工程って任せられる?その実態についてお答えします!


既存システムの新規画面の作成に挑戦
2年目からは既存システムにおける新しい画面の作成にも挑戦しています。
完全に新しいシステムではありませんが、新規機能の開発経験を積めています。



詳しくは言えませんが、複雑な計算やグラフ作成も含めた画面を作成しています…!
新規画面作成を任せられるようになったことは、少しでも成長を感じられる出来事でした。
既存システムの枠組みを活用しつつ、より見やすさや保守性を高めたプログラム作成を行っていきたいと思います。
生成AIを活用して効率よく業務を遂行
現在は業務効率化も含め、ChatGPT(Teamsプラン)を活用して仕事を進めています。
ChatGPTを使用することで、コード作成の補助や技術的な疑問の解決ができ、作業スピードの向上を図っています。
私はChatGPTを、以下のような出来事でよく使用しています。
- PHPで使用する関数の使い方
- データベースのSQL文の作成
- エラーの原因調査 など
しかしChatGPTに完全に依存するのではなく、あくまで補助ツールとして活用することを心がけています。
またChatGPTは入力した内容を学習モデルとして使用するため、そのままコードを載せることは必ずしないようにしています。



企業で扱うコードは個人情報になります!気を付けましょう!
ChatGPTのTeamsプランは学習されない仕組みになってはいますが、万が一のために入力しないようにしておいた方がよいでしょう。
しかしChatGPTを使うことで、コード作成の時間短縮や迅速な疑問の解決にとても役立っています。
自分で考える力を失わないよう注意して、生成AIを活用していくことが大事です。
まとめ:1年目からスキルアップに向けた取り組みをしよう
今回は私の、未経験からエンジニアに転職したリアルな1年目の仕事内容や感じたことをお伝えしました。
その会社ごとで1年目の仕事は大きく変わってきますが、1年目から色々なことを経験させてもらってよかったと感じています。
エンジニアに転職したらもちろん大変なことは多いですが、スキルアップや成長を自身で感じられる職種でもあります。
1年目のエンジニアは実際どんな仕事を行い、どんなことを感じているのか、今回の記事で参考にしていただければ幸いです。