「女性エンジニアは辛い」という話を聞いて、就職・転職を迷っている方はいませんか?
または現在女性エンジニアとして働いているものの、職場環境やキャリアプランに不安を感じている方はいませんか?
確かに女性エンジニアが抱える課題によって「辛い」「しんどい」という意見が見られるのは事実です。
しかし柔軟な働き方や高収入も期待でき、女性の特性を活かせる職種として、女性にこそエンジニアをおすすめします。
本記事では、女性エンジニアが直面する具体的な課題を踏まえたうえで、エンジニアの魅力や効果的な対策方法を詳しく解説します。
- 女性エンジニアが辛いと感じる理由
- 女性にエンジニアをおすすめする理由
- それでも辛いと感じてしまったときの対策方法
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女性エンジニアは辛い?


女性エンジニアは実際辛いのでしょうか?
インターネット上では「女性エンジニアは辛い」という声が数多く見つかります。
実際に検索してみると、女性エンジニアの悩みや苦労について語られた記事やSNSの投稿が見られます。
しかし、どの職種でも特有の悩みや課題は存在しますし、エンジニア業界も例外ではありません。
重要なのは、辛いと感じる理由を理解し、適切な対策を講じることです。
女性エンジニアが直面する課題は確かに存在しますが、それらは決して解決不可能なものではありません。
事前に課題を把握し準備することで、より充実したエンジニアキャリアを築くことができるでしょう。
女性エンジニアが辛いと感じてしまう理由





女性エンジニアが辛い・しんどいと感じてしまう時ってどんな時ですか?
女性エンジニアが辛いと感じる背景には、職場環境や働き方に関する具体的な問題があります。
- 職場に女性が少ない
- キャリアプランの立て方がわからない
- 早退や休暇の申請に後ろめたさがある
ここでは、多くの女性エンジニアが共通して抱える悩みについて詳しく見ていきましょう。
職場に女性が少ない
IT業界は依然として男性が多数を占める業界です。
総務省のデータによると、IT業界における女性の割合は約20%程度に留まっています。
このような環境では、以下のような問題が生じやすくなります。
- 会議で自分だけが女性というケースがある
- 男性中心の話題についていけず疎外感を感じる
- 相談できる同性の先輩や同僚がいない
- 休憩時間に一人で過ごすことが多い
このような問題が、やがて孤独に感じてしまうという事態に繋がってしまう恐れがあります。
また、無意識のうちに性別による距離感を持たれることもあります。
今はパワハラやセクハラなどといったハラスメント対策が強化されつつあるため、性差別に関する発言は少なくなってきました。
しかしその反面、「余計なことは言わないようにしよう」という考えから、あまり男性からコミュニケーションを取らないようにする方も増えてきています。
したがって孤独に感じてしまい、モチベーションの低下の原因にもなりうるでしょう。
キャリアプランの立て方がわからない
女性エンジニアにとって、長期的なキャリア設計は特に複雑な課題です。
結婚や出産といったライフイベントを考慮しながら、エンジニアとしての成長も両立させる必要があります。
多くの女性が抱える具体的な悩みは以下の通りです。
- 出産・育児期間中のスキル低下への懸念
- 管理職への昇進と家庭との両立の難しさ
- ロールモデルとなる女性の先輩が少ない
- 技術職として長く働き続けられるか不安
「特にロールモデルとなる女性の先輩が少ない」に関しては、男性が多い会社で女性のPM(プロジェクトマネージャー)やPL(プロジェクトリーダー)がいないというケースもあります。
そうなると、「自分もあんな風にキャリアを積んでいきたい」という明確な目標が立てれない、ということも起きてしまうでしょう。
また、30代前後の女性エンジニアは、技術的な専門性を高めたいという思いと、将来的な家庭との両立について悩むケースが多く見られます。
早退や休暇の申請に後ろめたさがある
男性が多いIT業界では、女性が家庭の事情で早退や休暇を取ることに対して後ろめたさを感じるケースが多くあります。
この問題は以下のような場面で顕著に現れます。
- 子どもの体調不良による急な早退や休暇の申請
- 家族の用事で休暇を取る際の罪悪感
- 同僚への迷惑を考えて申請をためらう
女性エンジニアは、家庭の事情で仕事に影響を与えることを気にしている方もいます。
その結果無理をして体調を崩したり、ストレスを溜め込んでしまったりするケースも見られます。
女性はエンジニアになることをおすすめしない?





男性の多いIT業界で、やっぱり女性がエンジニアになるのは
やめておいた方がいいですか…?
「女性エンジニアは辛い」という声があることは事実ですが、それでも女性にはエンジニアという職種を強くおすすめします。
女性にエンジニアをおすすめする理由は、以下3点です。
- 今は在宅勤務可能な職場も増えてきている
- 将来的に高収入を目指すことができる
- 設計書・ドキュメント作成に向いている人が多い
現在のIT業界は以前と比べて働きやすい環境が整いつつあり、女性の特性を活かせる場面も多くあります。
以下で、女性にエンジニアをおすすめする理由について具体的に説明していきます。
今は在宅勤務可能な職場も増えてきている
新型コロナウイルスの影響を受けて、IT業界では在宅勤務やフレックスタイム制度が急速に普及しました。
この変化は、特に女性エンジニアにとって大きなメリットをもたらしています。
在宅勤務の普及によるメリットは、以下の通りです。
- 通勤時間の削減により、家事や育児との両立が容易
- 子どもの急な体調不良にも柔軟に対応可能
- 集中できる環境で生産性の向上
- 地方在住でも都市部の企業で働く選択肢
また、多くの企業でハイブリッドワーク(オフィス勤務と在宅勤務の組み合わせ)も導入されました。
これは、個人のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方を選択できるようになっています。
よって、従来は難しかった仕事と家庭の両立が現実的な選択肢となり、女性エンジニアのキャリア継続をサポートする環境が整いつつあります。



子供が急な体調不良になっても、リモートワークが出来る。
柔軟な対応が可能であることは、ありがたいですね。
でも実際未経験からエンジニア転職してリモートワークって可能?憧れるリモートワークについて書いた記事もあるので参考にしてみてください。


将来的に高収入を目指すことができる
エンジニア職は、他の多くの職種と比較して高い収入を得られる可能性があります。
※厚生労働省「賃金構造基本統計調査(H29)より算出
さらに、以下のようなキャリアパスやスキルアップにより、年収や収入をアップを目指すことができます。
- 専門技術の深化(AI、クラウド、セキュリティなど)
- マネジメント職への昇進
- 副業での収入源確保
- フリーランスとして独立
女性にとっても経済的自立は重要な要素です。
エンジニアスキルを身につけることで、結婚や出産などのライフイベントに左右されない安定した収入源を確保できます。
そうは言ってもぶっちゃけ未経験からエンジニア転職した1年目の年収ってどれくらい?筆者の年収も大公開しています。


設計書・ドキュメント作成に向いている人が多い
女性は丁寧さや几帳面さ、論理的思考力において優れた特性を持つ人が多い傾向があります。
これらの特性は、実はエンジニアの業務に非常に適しているのです。
エンジニアの仕事では、以下のようなスキルも重要視されます。
- システム設計書の詳細な作成
- 要件定義書の論理的な整理
- テスト仕様書の網羅的な作成
- わかりやすいマニュアルの作成
特に上流工程では、顧客の要望を正確に理解し、それを技術的な仕様に落とし込む能力が求められます。
女性の持つコミュニケーション能力と細やかな配慮は、この領域で大きな強みです。
また、チーム開発において重要な役割を果たすドキュメントや進捗管理などの業務でも、女性の組織力や計画性が活かされることが多くあります。
これらの能力は、プロジェクトの成功に欠かせない要素として高く評価されるでしょう。



上流工程を任せてもらえたら、収入のアップも見込めます。
特性を活かして、スキル・キャリアアップも目指せそうですね。
女性エンジニアとして理想のキャリアを実現するには、働き方に理解のある企業を見つけることが重要です。IT業界に精通した専門のキャリアアドバイザーに相談してみませんか?
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女性エンジニアが辛いと感じてしまった時の対策





それでもエンジニアが辛いと感じてしまった時は、どうすればいいですか?
女性エンジニアが職場や業務上で辛さを感じた時、一人で抱え込まずに適切な対処法を実践することが重要です。
- 頑張らなくていい日を作る
- 信頼できる人に現状の悩みや不安を吐き出す
- ブログやXなどで気持ちを言語化する
次で、これらの対策方法を紹介します。
頑張らなくていい日を作る
エンジニアとしてのスキルアップは重要ですが、常に学習し続けることは精神的にも肉体的にも負担が大きいものです。
たまには完全に休む日を作ることで、長期的なキャリア継続が可能になります。
適度な休息を取るための具体的な方法は、以下の通りです。
- 仕事や技術について考えない日を設ける
- 趣味や友人との時間を意識的に確保する
- 散歩や軽い運動でリフレッシュする
- 好きな映画や音楽でリラックスタイムを作る など
真面目で責任感の強い方は、「毎日学習・復習しなければ」というプレッシャーを自分にかけがちです。
しかし、燃え尽きてしまっては元も子もありません。
定期的に息抜きの時間を設けることで、仕事に対するモチベーションも維持しやすくなります。
罪悪感を感じる必要はなく、休息も成長のための大切な要素です。



筆者も休日は運動したり、好きな音楽を聴いたりしています。
適度に体を休めて、オンとオフを切り替えていきましょう。
信頼できる人に現状の悩みや不安を吐き出す
一人で悩みを抱え込むことは、問題を大きくしてしまう原因にもなりがちです。
信頼できる人に話を聞いてもらうことで、客観的な視点を得られ、解決策が見えてくることがあります。
相談相手の選択肢は、以下のようなものがあります。
- 職場の先輩や同僚
- 家族や親しい友人
- オンラインコミュニティのメンバー
- キャリアカウンセラー など
また相談する場合は、具体的な状況や感じている課題を整理して伝えることが重要です。
単に愚痴を言うだけでなく、「どうしたら改善できるか」という建設的な視点で話し合いましょう。
また、職場に女性のエンジニアが在籍しているのであれば、その方に相談してみるのも1つの手法です。
同じような経験を持つ女性エンジニアであれば、より実践的なアドバイスを得られる可能性が高くなるでしょう。
一人ではないということを実感できるだけでも、心の負担は大きく軽減されるはずです。
コミュニケーションが苦手…そう感じる方のために必要性と対策についてまとめた記事もご用意しています。


ブログやXなどで気持ちを言語化する
SNSやブログで自分の気持ちや経験を発信することは、効果的なストレス解消になるでしょう。
文章にすることで自分の感情を整理でき、同じような悩みを持つ人との繋がりも生まれる場合があります。
発信活動がもたらすメリットは以下の通りです。
- 自分の気持ちを客観視できる
- 同じ悩みを持つ人からの共感やアドバイス
- 経験談を共有することで他の人の助けになる
- 文章化することで問題の整理ができる など
XやQiita、個人ブログやnoteなど、自分に合ったプラットフォームを選んで始めてみましょう。
最初は小さなことでも構いません。「今日学んだこと」や「感じたこと」を短文で投稿するだけでも効果があります。
Xを拝見すると、多くのエンジニアが現状において抱えている課題や不安を発信しています。
一人で抱え込まず、オンラインコミュニティの力を借りることで、エンジニアとしての成長も加速するでしょう。



もちろん誹謗中傷や情報の真偽性には気を付けて
自分の考えや気持ちを発信していきましょう。
まとめ:それでも女性はエンジニアがおすすめ
今回は女性エンジニアが辛いと言われる理由と、その対策についてお話ししました。
女性エンジニアが直面する課題として、職場の女性比率の低さによる孤立感やキャリアプランの不明確さ、家庭事情での早退・休暇申請への後ろめたさなどが挙げられます。
しかし在宅勤務の普及による柔軟な働き方や、高収入を目指せる職種としての将来性、また女性の丁寧さや論理的思考力は設計書作成などの業務に適しています。
辛さを感じた際は、適度な休息を取り、信頼できる人への相談やSNSでの気持ちの言語化が効果的でしょう。
働く環境の改善により女性にもエンジニアは推奨される職種なので、気になる方はぜひエンジニアの就職・転職にチャレンジしてみてください。
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