未経験からエンジニアを目指して転職活動を開始し、書類選考に通過したらいよいよ面接です。
しかし経験者ではないため、一体どのような質問が来るのか気になるところです。
事前に来るであろう質問事項に対してしっかり対策を行っていれば、未経験でも通過はできます。
未経験からエンジニア転職の書類選考通過率は10~20%と言われているため、せっかく書類選考を突破したのであれば、面接も突破して内定を勝ち取りましょう。
今回は実際に私が未経験からエンジニア転職の面接時に聞かれた質問と、用意しておくべき逆質問を一緒にご紹介します。
企業が未経験エンジニアに求めることは?

企業は未経験エンジニアに対して、人物像を重視した、いわゆるポテンシャル採用を取り入れています。
エンジニアは経験数がものをいうので、即戦力として活躍してほしい場合は経験者の採用が手っ取り早いでしょう。
では、なぜ企業は未経験エンジニアを取り入れているのでしょうか?
IT業界の慢性的な人材不足も背景にありますが、未経験エンジニアを育成することで、伸びしろを期待しているからです。
経験者を採用すれば即戦力になり、早い労働生産性が見込まれますが、数年経てば違う企業に転職してしまうことも少なくありません。
一方未経験エンジニアを育成すれば、時間はかかりますが、より多くの労働生産性を生み出してくれると考えるからです。
したがって企業は未経験エンジニアに対して、長く働いてくれることや、成長してくれるエンジニアを期待していると、私は考えます。

すぐに辞められたら企業側も困りますよね。長期的に働きたい思いを面接で伝えることが重要です。
未経験からエンジニア転職の面接でよく聞かれる質問





私も未経験からエンジニアに転職しましたが、当時面接ではさまざまな質問を受けました。
転職活動時、実際に面接で聞かれた質問事項を以下まとめました。
- エンジニアになりたいと思った理由やきっかけ
- どのようなエンジニアになりたいのか、仕事をしたいのか/キャリアプラン
- 実際にプログラミングを学んでどう感じたか
- ポートフォリオについて
- 転職理由/退職理由
この5点は、どの企業でもよく聞かれた質問事項になります。
私はプログラミングスクールの紹介で転職活動を行っていたので、それが直接的な理由なのかわかりませんが、志望動機はあまり聞かれませんでした。



しかし、志望動機は面接でよく聞かれる質問事項なので、ホームページなどをチェックして考えておくことをおすすめします。
次で質問事項とその対策を、詳しく紹介します。
エンジニアになりたい理由
エンジニアになりたいと思った理由は、一番聞かれた質問事項です。
みなさんがエンジニアになりたいと思った理由は、以下の理由も少なくないかと思われます。
- 高収入を目指せそう
- リモートワークができそう
- 場所や時間に捕らわれないで仕事ができそう
このような理由を持ってエンジニアを目指すことは、悪いことではありません。
ですが、言わずもがなですが、このような理由を面接時で答えるのはやめましょう。



なぜなら、高収入やリモートワークを叶えたいだけなのであれば、エンジニアではなくでも叶えられることが可能だからです。
ではエンジニアになりたいと思った理由は何を伝えたらよいのか、ポイントは過去の自分に質問を投げて、根本的な理由を見つけ出すことです。
例えば、私は以下このように考えました。
昔からモノづくりが好きであったため、今回IT業界でモノづくりに挑戦してみたかった。
目に見えて表れる成果物だったため、楽しさややりがいを感じた。
前職で基幹システムを使って便利さを感じたため、IT業界でシステム開発を行ってみたいと思った。
就職活動の軸として「人のお役に立ちたい」想いがあり、このような効率化を目指せるようなシステムを開発し、お客様に提供する立場に立って人の役に立つお仕事がしたいと思った。
前職の基幹システムの便利さを実感し、モノづくりが好きだったことから、IT業界でエンジニアを目指そうと思った。
これはあくまで私のエンジニア転職理由ですが、このように自分自身で質問を考えて過去へ深堀していくと、エンジニアを目指そうと思った根本的な理由の発見ができます。



自分自身になぜなぜ質問を問いかけ、紙にまとめてみてもよいでしょう。
どのようなエンジニアになりたいのか、仕事がしたいのか/キャリアプラン
面接官は実際にエンジニアになった後どのようなエンジニアになりたいのか、どのような仕事をしてみたいのか、そして今後のキャリアプランを聞いてきます。
面接時の答え方のポイントは、結論→理由→具体的→まとめ、の伝え方がよいと言われています。
どのようなエンジニアになりたいという質問は、私は以下のように回答していました。
私はITスキルとヒューマンスキルを兼ね揃えた、エンジニアになりたいと思っております。(結論)
理由は長期目標として、お客様の業務改善に向けたシステム開発に携わりたい想いがあり、それはITスキルはもちろんながらヒューマンスキルも必要であると思うからです。(理由)
例えば、前職で作業効率化を目標としたマニュアルを作成した経験がありますが、周りの意見も重要であると思い、部署の全員に見ていただいた経験があります。そのおかげでよりよいマニュアルの作成ができました。自分だけでなく、周りの意見も取り入れたからこそできたものであると思います。(具体的)
この経験から、一つのモノを作り上げることはITスキルだけでなくヒューマンスキル面も重要であると考えるので、その両方を兼ね揃えたエンジニアになりたいと考えます。(まとめ)



あくまで例ですが、参考にしていただけると幸いです。
ほか、今後のキャリアプランを聞かれる場合もあります。
キャリアプランは短期目標と中期目標、長期目標を分けて聞かれる場合も少なくないので、まずは長期目標を設定し、それにむけて短期目標と中期目標を立てます。



長期目標は自分が叶えたい夢、短期目標はそれに向けた下準備、中期目標は中間時点のゴールにになるでしょう。
このように未来に向けた質問事項もよく聞かれるので、想定して準備しておく必要があります。
実際にプログラミングを学んでみてどう感じたか
未経験からエンジニアを目指す方は、プログラミング学習をされてきた方が多数かと考えられます。
意外とプログラミングを学んでみての感想を求められることもあるので、対策が必要です。



私はDMM WEBCAMPを受講していたので、実際にDMM WEBCAMPを受講してみての感想を求められる場合が多かったです。
自分が学習したプログラミング言語の、率直な感想や難しかった箇所、学習するうえで工夫した点などを答えるように準備しておきましょう。
ポートフォリオについて
未経験からエンジニアの転職を成功させるには、ポートフォリオが必要不可欠です。
ポートフォリオとは、いわば自分が作り上げた作品のことを言います。
ポートフォリオを見せることで、自分のスキルをアピールでき、一目でわかりやすことから転職活動に必要と言われています。
したがって、面接時は作成したポートフォリオの内容を聞かれる場合もあるので対策が必要です。
自分が作成したポートフォリオについて、まとめておく事項は以下の項目です。



ポートフォリオは作って終わりではありません。自分のスキルをアピールするためにもしっかり伝えられるようにしておきましょう。
転職理由/退職理由
未経験からエンジニアに転職したい方の大半の方は異業種からの転職でしょう。
転職理由もしくは退職理由はよく聞かれるので、必ず対策が必要です。
転職理由や退職理由は、おそらく給料や休みが少ない、人間関係が悪い理由が挙げられるかと考えられます。
こちらも言わずもがなですが、転職理由や退職理由は正直に伝えし過ぎないよう気を付けます。



面接時の質問は、ネガティブな回答は避けるようにしましょう。
給料が少ないのが理由であれば評価制の企業で働いてみたい、休みが少ないのが理由であればワークライフバランスを重視したいなど、ポジティブな理由を伝えるように置き換えます。
そして転職理由や退職理由を、だからエンジニアになりたいという結末につなげるとなおよいでしょう。
以下は私が当時答えていた転職理由です。
新しい業界に挑戦し、変化のある環境でお仕事したいと思ったことが転職理由です。(結論)
理由は、現職でも専門性のある業務を行いやりがいを感じていましたが、業務がルーティン化していると感じたからです。(理由)
今後の生き方について安定と変化を天秤にかけ、長期的に自分はどちらに生きていきたいのかと考えたときに、変化のある環境でお仕事をしたいと思いました。(具的的)
したがってIT業界は日々進化し続け、常に変化のある業界であると考えたため、このたびIT業界への転職を決意しました。(まとめ)



こちらも同様、起承転結を意識して伝えるようにしましょう。
逆質問は何を質問するべきか


面接終了時、面接官から何か質問はないですかと、逆質問は必ずあります。
ありませんと答えることのないよう、事前に準備しておきましょう。
よくネット上であげられている逆質問をまとめました。
- 自分と同じように未経験で入社し、転職後活躍されている方はどのような方ですか
- 御社から見て、私に必要なスキルは何だと思いますか
- 入社する前に準備しておくことや、勉強しておくことはありますか
- 入社してから実際の業務に至るまでどのような流れになりますか
- 体力には自信がありますが、勤務時間は業務量はどのくらいでしょうか
- ○○の資格を持っているのですが、御社で活かすとしたらどのような業務でしょうか
以上がよく見られる逆質問です。そしてこれらの質問に加え、私はその企業独自の質問をすることをおすすめします。
例えば企業のホームページに、今力を入れている事業内容が記載されているとします。
その事業に対してなぜその事業に力を入れているのか、自分だったらこのように考えているがどう思うかなどを質問するとよいでしょう。



よく企業をリサーチしてくれているうえに、興味を持ってくれていると感じ取ってくれます。直前まで面接会社のリサーチをしておきましょう。
- 会社のホームページや求人に載っているなど、事前に調べればわかる内容
- すでに会話にでた内容
- 労働条件など直接的な質問(有給取得、残業時間、給料など)
逆質問は面接終了前に行われるのでとても重要なポイントになります。印象よく終えるためにも、しっかり対策をしておきましょう。
面接の練習方法は?


未経験エンジニアの面接質問対策が終えたら、本番前に練習しておくことが重要です。
頭のなかでイメージしておくだけでなく、実際に口に出して明るく大きな声で伝えるように心がけましょう。



最初のうちは、来るであろう質問事項をまとめた紙を持って面接の練習をしても大丈夫です。
面接の練習方法は、以下の方法があります。
- 家族や知人に協力してもらう
- 転職エージェントを利用する
- 転職付きプログラミングスクールを利用する
次で詳しく説明します。
家族や知人に協力してもらう
家族や知人に面接官の役をしてもらい、面接練習をしてみるとよいでしょう。
家族や知人の場合は、専門的な質問は難しい場合があるので、あらかじめ質問内容を渡しておきます。
そして以下の項目がすべてできているか、フィードバックを貰うようにしましょう。
- 服装など、身だしなみはきちんとしているか
- 面接が始まる前に、面接のお礼/名前/本日はよろしくお願いします と伝えられているか
- 姿勢は正しくできているか
- 大きな声でハキハキと伝えられているか
- 質問内容に対して、冗長的に答えてないか
- 面接終了時、お礼を言ってから終了しているか



頭のなかでわかっていても、いざ本番になるとできないものです。
家族や知人に面接練習を手伝ってもらう場合は、きちんと面接のマナーができているかフィードバックをいただきましょう。
転職エージェントを利用する
今は面接サポート付の転職エージェントも多く存在します。
またITに特化した転職エージェントであれば、エンジニア転職を想定した模擬面接を行ってもらえるので、事前に本格的な練習を行えます。
以下、面接サポート付きの代表的な転職エージェントです。
- リクルートエージェント
- マイナビエージェント
- レバテックキャリア
- ワークポート など



事前に面接チェックリストや質問項目をもらえたりします。
模擬面接後はしっかりフィードバックをもらい、本番に活かせるようにしましょう。
転職付きプログラミングスクールを利用する
絶対に未経験からエンジニア転職に成功させたいとお考えの方は、思い切って転職付きプログラミングスクールの受講もおすすめです。
転職付きプログラミングスクールであれば、エンジニア転職に必要なプログラミングスキルの取得やポートフォリオの作成をしたうえで、転職サポートを受けられます。
またエンジニア転職に特化した面接対策をしてもらえたり、プログラミングスクールの紹介求人で面接を受けることができたり、未経験からエンジニア転職成功までの充実したサポートが受けられます。



転職付きプログラミングスクールは費用が高くなる場合も少なくないですが、先行投資として視野に入れてみてもよいでしょう。
代表的な転職付きプログラミングスクールとして、DMM WEBCAMPが挙げられます。
DMM WEBCAMPは転職成功率98.8%と謳っており、その理由は学習サポートと転職サポートが充実しているため、未経験でもエンジニア転職の成功が叶えられるからです。
気になる方はぜひ、チェックしてみてください。
\ 未経験からエンジニア転職したいあなたへ /
オンライン面接について


近頃はオンライン面接も多くなってきました。
直接会社まで行かずとも面接ができるオンライン面接は便利な一方、情報が伝わりにくい難点もあるため、気を付けなければいけないポイントも多数あります。
以下、オンライン面接で気を付けるべきポイントです。
- 姿勢を正しく、明るい表情で、ハキハキと伝える
- 背景は白色に統一するなど、散らかった状態にしないでおく
- 指定がない限り、スーツを着用しておく
- 面接官が話している時は聞こえているとわかるよう、頷いたり相槌をうつようにする
- 画面を見て答えるのではなく、カメラを見て答えるように意識する



私もいくつかオンライン面接を受けてきました。電波の状態で聞こえにくかったりする場合もあるので、始まる前に音量や音声チェックの確認を忘れないようにしておきましょう。
まとめ
今回は実際私が未経験からエンジニア転職の際によく聞かれる面接の質問や用意しておくべき逆質問、そして面接の練習方法をお伝えしました。
今回は抜粋してよく聞かれた質問事項のみご紹介しましたが、ほかにもたくさん面接時には質問されます。
逆質問の用意や面接練習も十分に行い、本番に挑むように心がけましょう。
また面接時は緊張してしまい、聞かれた質問内容に対して的外れな回答や、うまく答えられなかった場合もあります。
面接は緊張して当然なので、もし問われた質問事項に対して不安がある場合は、正直に面接官にもう一度質問お願いしますとお伝えして適切に答えられるようにしましょう。
未経験からエンジニア転職を目指す方にとって、少しでも手助けにできたら幸いです。