未経験からエンジニアに転職したい方、もしくはエンジニア転職に成功した方は、今より給料を上げたいとお考えの方も多いのではないでしょうか。
エンジニアは他の職種より年収が高いイメージをお持ちの方も少なくないかもしれません。
しかし、多くの方が気になるのは「実際は未経験からエンジニアになった1年目の年収はどれくらい?」という点ではないでしょうか。
もしくは、未経験からエンジニアに転職した場合、1年目は前職より年収が下がってしまうと、耳にしている方もいるかもしれません。
本記事では、実際に未経験からエンジニアに転職した私の1年目の年収をもとに、職種別の相場や年収アップの具体的な方法をご紹介します。
- 実際の未経験からエンジニアに転職した1年目の年収
- 企業や職種別の年収
- 年収アップに必要なスキルとその方法
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未経験からエンジニアに転職した1年目の年収


私は2024年1月から受託企業にてエンジニアをスタートさせました。
ここでは私の年収を大公開します。以下は私が、未経験からエンジニアに転職した1年目の年収です。
給料(額面) | |
---|---|
1~3ヶ月(契約社員) | 21.5万円×3 |
4~9ヵ月(正社員) | 23.5万円×9 |
賞与(下期1ヶ月分) | 23.5万円 |
合計 | 約300万円 |
私の1年目の年収は約300万円となりました。



私の場合は前職の年収から約100万円下がってしまいました。
未経験からエンジニアに転職した際は、新卒時と同じ給料からスタートになる場合も少なくないそうです。
プログラミングスクールで学習していたとはいえ、実務経験がない以上、前職より年収アップでの転職は厳しいと感じました。
未経験エンジニアの平均年収は?





私は年収300万円だったけど、他の方の年収はどれくらいだろう?
未経験からエンジニアに転職した1年目の平均年収について、気になる方も少なくないかと思います。
まずは大手転職エージェントdodaによるアンケートをもとに、年代別でエンジニアの平均年収を調査しました。


グラフを見ると20代のエンジニアの平均年収が389万円となっています。
新卒時と同じ給料からのスタートとなると、未経験からエンジニアに転職した1年目の年収は300万円台と予想されます。
また、Xでも未経験からエンジニアに転職した方々の声を調査しました。
やはり1年目の年収は300万円台が多く、良くて400万円台の印象を受けました。



未経験からエンジニアに転職して初年度500万円や600万円は、極めて難しいかと思います。
厳しい現実ですが、実務経験がない分年収アップは望めないと、割り切らないといけないかもしれません。
自社開発・受託開発・SESの年収相場は?





そもそもエンジニアの平均年収が気になります!まずは事業形態で違いはあるのでしょうか?
IT業界は大きく分けて自社開発・受託開発・SESの3つに分かれるのは、みなさんもご存知かと思います。
それぞれの平均年収を調べたところ、以下の結果になりました。
自社開発 | 受託開発 | SES |
---|---|---|
約542万円 | 約400万円 | 約400~500万円 |
3つを見比べてみると、自社開発が1番平均年収が高いことが分かりました。
また実際に自社開発・受託開発・SESに転職した方の声も調査したので、次で詳しく紹介します。
自社開発の場合
自社開発企業はその名の通り、自社で製品やwebサービスなどを開発する企業です。
自社の看板ともいえる商品を開発できるとのことで、転職先として大変人気の事業形態となっています。
自社開発企業は開発した商品の売上がよいと、従業員の給料もアップする場合があるので、年収も高い傾向が見られます。



未経験からのエンジニア転職で、年収400万円台は凄いですね。
その分競争率も高いため、なかなか未経験から自社開発企業への転職は難しいです。
自社開発企業の転職を勝ち取るには、ポートフォリオや資格で自分のスキルをアピールしなければいけないかもしれません。
受託開発の場合
一方受託開発企業とは、クライアントから仕事を受注してシステムやサービスを開発する企業です。
長年取引のあるクライアントだと仕事は途絶えることなく、安定した品質の仕事ができます。



私も現在受託企業で働いていますが、大手企業と取引があり、安定して仕事の受注があります。
しかしあくまでクライアントに納品する事業であるため、自社の製品を開発する自社開発企業よりは年収は低めの印象を受けられます。
そのため、受託開発企業でも自社の看板となる製品を開発しようと進める企業も少なくありません。
受託開発企業に転職したあとも、年収アップのために積極的に仕事に取り掛かったり、自主学習してスキルを上げたり努める必要があります。
SESの場合
SESとはシステムエンジニアリングサービスの略称で、定められた期間クライアントに対して技術力や専門スキルを提供するサービスを指します。
SESは客先常駐で業務を行うため、所属する会社で業務することはあまりありません。
SESは配属される企業によって年収に差があるため、自社開発より低めに設定されている印象を受けます。



SES企業はたくさんあるため、自分に合っているか、見極めて転職することが重要になりそうです。
職種別の年収相場は?





エンジニアといっても色々職種がありますよね、職種別の平均年収が気になります!
エンジニアといってもその職種はさまざまあるので、平均年収も差は出てきます。
エンジニア職種別に平均年収を調べたところ、以下の結果になりました。


初心者エンジニアはまずはテスターから始まり、プログラマーからシステムエンジニア、そしてPL(プロジェクトリーダー)やPM(プロジェクトマネージャー)へキャリアを積まれる方も少なくありません。
したがってテスターや運用・保守は年収が低く、PMが1番年収が高い結果になったと予想されます。
ほかITコンサルタントも経営的な視点で顧客の問題を解決する職種のため、専門的知識が必要になるので、その分年収も高い傾向にあります。



もちろんエンジニアとして給料アップされている方もいます。自分がどのようなキャリアを築いていきたいか、考えることが重要です。
年収をアップさせる方法は?





未経験エンジニアの現実や平均年収についてわかりました!
でもやっぱり未経験とはいえ、2年目以降は給料アップを目指したいです。
未経験からエンジニアに転職した1年目は、実務経験がないので年収が下がってしまう場合が多いと、割り切って業務に努めましょう。
そして2年目以降は年収アップするために、1年目はその準備をしておきます。
年収をアップさせる方法は、以下5点です。
- 社内での評価を高める
- 技術スキルを向上させる
- 資格取得でスキルを証明する
- 副業案件に挑戦してみる
- 転職を視野に入れる
年収アップを目指すには行動を起こすのみです。次で各方法について説明するので、明日から実行してみましょう。
社内での評価を高める
まずは未経験ながら採用してくれた会社に、精一杯貢献するよう努めましょう。
社内で評価を高めようとすることは、年収アップが望めるだけでなく、周りの人から信頼を得られる人材になります。
具体的には以下の行動が挙げられます。
- チーム内での貢献度を高める
- 自ら課題を発見し、解決策を提案する
- 技術的な業務だけに関わらず、雑用なども積極的に取り掛かる
システム開発はほとんどがチームでの開発になります。したがってコミュニケーション力は重要です。
未経験だからと遠慮せず、開発していく過程で疑問に思ったことや提案などは、積極的に発言していくようにしましょう。
また技術的な業務に限らず、電話対応や顧客対応、掃除などの雑用も積極的に行うことが重要です。



雑用こそが積極的に行うべきです。上司は意外と周りを見ています。誰もしたくないようなことをする人が信頼を得ることができます。
繰り返しますが、何より重要なのが積極性です。
自分自身の成長に繋げるためにも、積極性を持った行動を行いましょう。
技術スキルを向上させる
もちろん技術スキルの向上も年収アップに近づける方法の1つです。学習方法は以下の方法が挙げられます。
- 技術書籍やブログで予習・復習をする
- 実務で使う技術を優先的に学習し、深掘りする
- オンライン学習サービスを使用して学習する
今や本屋に行けばITに関連する書籍は多数販売されています。そしてネットで検索すれば新しいIT知識をいち早く習得することができます。
IT業界は常に進化し続ける業界なので、いち早く知識をアップデートしておくとよいでしょう。
そして今は在宅で学習できるオンラインサービスも存在しており、有名なサービスでUdemyやドットインストール、Progateなどがあります。
特にUdemyは20万以上の講座が存在しており、プログラミング言語だけでなくITビジネスやwebデザインなど学べる範囲も広いです。
講座料金も1,000円からなどコストパフォーマンスにも優れています。更に技術を向上させたいと思っている方は利用してみてはいかがでしょうか。
気になった方はぜひチェックしてみてください。
資格取得でスキルを証明する
技術スキルが向上できたら、目に見える形でスキルを証明しましょう。それには資格取得がおすすめです。
IT業界にはたくさんの資格があるので、取得しておいたほうがよい資格を以下まとめました。
- 基本情報技術者試験と応用情報技術者試験
- クラウド関連の資格
- プログラミング言語の公式認定資格
基本情報技術者試験は初心者エンジニアがよく目指す資格です。まずはこの資格取得から目指し、次に応用情報技術者に挑戦してみてはいかがでしょうか。
インフラエンジニアの方でしたらクラウド関係の資格取得を目指してみるのもいいでしょう。
特にAWSは使用してきている企業も増えてきているので、AWS関連の資格を取得しておけば、次の転職にもアピールすることができ、年収アップも望めます。
一方Webエンジニアの方はプログラミング言語の公式認定資格が適しているでしょう。有名なプログラミング言語の資格では、Javaなどの資格があります。
SEshopではこれらエンジニアの資格に関する書籍を多く取り扱っており、また送料が無料です。
資格取得を目指したい方は、ぜひ自分に合った参考書を見つけ出してみてください。
副業に挑戦する
時間に余裕のある方は、副業に挑戦してみましょう。クラウドソーシングサイトをチェックすると、エンジニアにおすすめな副業がいくつか見られます。
- 既存システムの改修
- HTMLやCSSを使ったコーディング
- ライティング
新しいシステム開発案件となると、副業志望の方はお断りの場合が多いので、改修やコーディング作業が副業できる案件として少なくありません。
またエンジニアはライティングも副業にできます。IT知識やプログラミングなどの記事作成案件もあるので、自分の経験を文章にすることも可能です。



しかし、副業はあくまで本業に支障が出ない程度で頑張りましょう。
転職を視野に入れる
早く年収を上げたいとお考えの方は、1年目を終えた時点で転職を視野に入れてみてもよいでしょう。
実務経験1年程度と短かったとしても、採用してくれる企業も少なくありません。
経験者向けITエンジニア転職エージェントとして、以下のものが挙げられます。
レバテックはよくみなさんも聞いたことがあるのではないでしょうか。そのなかでもレバテックダイレクト
レバテックダイレクトは企業から気になった登録者に書類免除や、面接確約でスカウトメッセージが届くことが特徴的な転職エージェントです。
もちろん自分から気になる企業を探すこともでき、キャリアアドバイザーに相談することもできます。
最短で年収を上げたいけど転職はまだ迷っている、そのような方は、まずは登録して企業のチェックから始めてみてもよいでしょう。
さまざま企業が掲載しているので、よければチェックしてみてくださいね。
まとめ:未経験からでも可能性は無限大
今回の記事では、以下のことがわかりました。
- 未経験からエンジニアに転職した1年目の年収は300〜400万円台
- 事業形態や職種で年収に差はある
- 年収アップするには技術力と行動力が必要
未経験から転職して1年目は高い年収は望めないでしょう、実力がない分、仕方がないと割り切らなければいけません。
しかし、積極性を持って業務に務めたり、技術力を向上させたりすることで、社内から評価を得て年収アップにつなげることができます。
そして何より重要なのは行動力です。最短で年収を上げたいと考えてる方は副業や転職など、一歩踏み出してみましょう。
エンジニアとして素敵なキャリアを築けることを応援しています。