「エンジニアにもコミュニケーション能力が必要って言われるけど、なぜそんなに重要なの?」
「面接でコミュニケーションについて聞かれたとき、何と答えればいいかわからない…」
エンジニアに関するそんな悩みを抱えていませんか?
実はどれほど優れた技術力を持っていても、コミュニケーション能力が不足しているとチーム内での齟齬やクライアントからの信頼失墜、さらには昇進・昇給の機会を逃すリスクがあります。
本記事では、エンジニアにコミュニケーション能力が必要な理由から、実践的な向上方法、転職面接での効果的な伝え方詳しく解説します。
技術力と同等に重要なコミュニケーション能力を身につけて、エンジニアとしてのキャリアを確実に前進させましょう。
- エンジニアがコミュニケーション能力が不足だと起きること
- コミュニケーション能力を上げる対策5つ
- エンジニア転職におけるコミュニケーションの伝え方
コミュニケーション能力を鍛えて面接では「エンジニアになりたい理由」を明確に伝えるようにしよう!詳しくはこちらの記事をご覧ください。

エンジニアにコミュニケーション能力が必要な理由


改めてエンジニアにコミュニケーションが必要な理由を洗い出してみましょう。
エンジニアの仕事は単に設計書やコードを書くだけでなく、チームでの協働が不可欠です。
システム開発ではチームメンバーと連携して開発を進める必要があり、その過程で要件の確認や進捗報告を行います。
したがってプロジェクトを成功させるためにも、技術スキルと同等にコミュニケーション能力が求められるのです。
また、クライアントとの打ち合わせでは技術的な内容をエンジニアでない方にも理解できるように説明する必要がでてきます。
さらに、上層部や他部署との連携においても、開発状況や技術的な課題を適切に共有することは重要です。



開発だけでなく、色々なシーンでコミュニケーション能力が必要になってきますね。
したがってコミュニケーション能力が不足していると、プロジェクトの遅延やクオリティの低下につながる可能性があります。
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コミュニケーション能力不足だと起きてしまうこと





コミュニケーション能力がないとどうなってしまうの?
コミュニケーション能力の不足は、エンジニアの業務に様々な悪影響を及ぼします。
- チーム内での開発で齟齬が起きる
- クライアントの打ち合わせで信頼を得られない
- 最悪昇進や昇給にも関わる可能性が出てくる



昇進や昇給まで関わってくるのは嫌ですね…
以下では、その具体的な影響について詳しく説明します。
チーム内での開発で齟齬が起きる
チーム開発においてコミュニケーション不足があると、認識の違いから様々な問題が発生します。
明確な情報共有がなされないと、同じ機能を複数人が開発してしまったり、互いの実装が競合して統合時に大きな問題が生じたりすることがあります。
以下はコミュニケーション不足により、引き起こしてしまう問題です。
- 仕様の解釈違いによる実装が起きる
- 進捗状況の不透明化によるスケジュール遅延
- 技術的な問題の共有不足による解決の遅れ
- コードレビューでの指摘内容の誤解
これらの問題は最終的にプロジェクト全体の品質低下や納期遅延につながります。



納期の延長はクライアントの信頼も損ないます。普段から情報の共有が重要になりますね。
クライアントの打ち合わせで信頼を得られない
クライアントとのコミュニケーションでは、技術的な内容を分かりやすく伝える能力が求められます。
この能力が不足していると、以下のような問題が発生します。
- 要件の正確な把握ができず、クライアントの期待と異なる成果物を作ってしまう
- 技術的な制約や課題を適切に説明できず、非現実的な要望に対応しようとして失敗する
- 進捗状況や問題点を適切に報告できず、クライアントの不安を招く
- 専門用語を多用して説明し、クライアントの理解を妨げる



クライアントの要望は何でも聞き入れるのではなく、適切に対応する必要があります。
こうした状況が続くと、クライアントからの信頼を失い、プロジェクトの継続や新規案件の獲得に影響します。
最悪昇進や昇給にも関わる可能性が出てくる



コミュニケーション不足なだけで昇進・昇給が関わってくるんですか?
コミュニケーション能力の不足は、長期的なキャリアにも影響を及ぼします。
どれほど技術力が高くても、その価値を適切に伝えられなければ正当な評価を得られません。
- 自分の成果や貢献をアピールできず、評価者に認識されない
- チーム内での存在感が薄くなり、リーダーシップを発揮する機会を失う
- 上司や同僚からの信頼を得られず、重要な案件を任せてもらえない
実際、多くの企業では昇進の判断基準として「コミュニケーション能力」や「チームワーク」が重視されています。



今後の自身のキャリアのためにも、コミュニケーション能力は重要ですね!
コミュニケーション能力を上げる対策





ではコミュニケーション能力を上げるために、やるべきことはあるのでしょうか?
エンジニアとしてのコミュニケーション能力を向上させるためには、日常的な実践が重要です。
- 挨拶と報連相は忘れない
- 人の話は目を見てきちんと聞く
- 疑問点は不明点はとことん質問する
- 結論ファーストでわかりやすい言葉を意識する
- 時には雑談も交えて会話をする
これらの対策を日頃から意識して行えば、コミュニケーション能力は向上していくでしょう。
以下では、これらの具体的な対策について詳しく説明します。
挨拶と報連相は忘れない
基本的なビジネスマナーの実践は、良好な人間関係構築の土台となります。
特に「報告・連絡・相談」(報連相)は、チーム開発における信頼関係の構築に不可欠です。
具体的な実践方法は以下の行動です。
- 朝の挨拶や退社時の一言を忘れない
- タスクの完了時には必ず報告する
- 進捗状況を定期的に共有する
- 問題発生時は早めに相談する
- Slackなどのチャットツールでも挨拶を欠かさない
特に問題発生時の時の報連相は重要です。
問題が発生した時上層部への報告は勇気がいりますが、早急に報告してトラブルを最小限に抑える必要があります。



ほかエンジニアはチャットツールも頻繁に使うかと思われます。
ツールも積極的に使いこなしていきましょう。
これらの習慣は単純ですが、チーム内の情報共有を円滑にし、トラブルの早期発見につながります。
人の話は目を見てきちんと聞く
積極的な傾聴はコミュニケーションの基本です。問題解決に集中するあまり、相手の話を聞き逃してしまうこともあります。
人の目を見て話しを聞くという行いは、一見簡単そうに見えて非常に難しいです。
以下のポイントを抑えて、傾聴を心がけましょう。
- 相手と適切なアイコンタクトを取る
- うなずきや相づちで聞いていることを示す
- 理解を確認するために適宜質問する
- 相手の話を遮らず、最後まで聞く
- メモはまず重要な箇所のみ記録しておく



メモは重要な箇所のみ記録しておくとは、どういうことですか?
メモを取りながら聞いてはダメですか?
メモを取りながら話を聞くこと自体はやってはいけない行動ではありません。
しかし、メモを取ることに集中してしまい、肝心な内容を理解できていない恐れがでてきます。
説明中はメモは最低限の重要な箇所のみ記録しておき、説明の後にご自身でわかりやすく整理してメモを取りなおすことがおすすめです。



説明後すぐにであれば、もう一度聞き直しても問題ありません。
説明中はしっかり内容を理解しておきましょう。
疑問点は不明点はとことん質問する
エンジニアの仕事では、要件や仕様についての正確な理解が必要です。不明点をそのままにせず、積極的に質問していきましょう。
以下は、効果的な質問の仕方です。
- 事前に自分なりに調査してから質問する
- 具体的かつ明確な質問を心がける
- 「5W1H」を意識した質問をする
- 質問の目的を明確にする
- 質問後は理解したことを自分の言葉で確認する
上層部は積極的に業務を遂行する部下を好みます。したがって積極的に質問する行いは好意的に見てくれるでしょう。
しかし、ただ単に「わからない」「教えてほしい」とだけ質問するのはNGです。
事前に自分がどのように対策を行ったかを明確にし、相手にもわかりやすく理解してもらえるような質問を心がけましょう。
また質問するタイミングも重要です。
上司が忙しい場合は質問を避け、適切なタイミングを選びましょう。
結論ファーストでわかりやすい言葉を意識する
質問やクライアントの説明の際は、結論ファーストで話すことを心がけましょう。PREP法で伝えると効果的です。
Point(結論)・Reason(理由)・Example(具体例)・Point(結論)の4つの頭文字から取られた、相手に理解しやすいよう伝えるための文章構成です。
以下は、その他の効果的な伝え方のポイントです。
- 専門用語は必要最小限にし、使う場合は簡単に説明を加える
- 抽象的な説明よりも具体例を示す
- 図や表を使って視覚的に伝える
- 相手の理解度に合わせて説明の粒度を調整する



相手の立場に立って、伝えるということが重要ですね!
特にクライアントや他部署とのコミュニケーションでは、技術的な正確さよりも理解のしやすさを優先することがあります。
時には雑談も交えて会話をする
業務に関する話だけでなく、適度な雑談も信頼関係構築に役立ちます。
共通の話題を見つけることで、円滑なコミュニケーションの土台が作れます。
以下は効果的な雑談のコツです。
- 朝の挨拶時や休憩時間を活用する
- 相手の興味や関心事について質問する
- 自分の趣味や休日の過ごし方を適度に共有する
- チーム内のイベントや飲み会に参加する
仕事仲間と雑談は億劫と感じる方もいるかもしれません。しかし適度な雑談から通常の業務遂行につながることもあります。



イベントや飲み会も、無理のない範囲で参加するのがいいですね。
ただし、プライバシーに踏み込み過ぎないよう注意しましょう。
ほか業務時間中は程々に抑え、メリハリをつけることが大切です。
面接でコミュニケーション能力を聞かれた時の対策





よく面接でコミュニケーションについて聞かれます!面接におけるコミュニケーションの伝え方も知りたいです!
エンジニア転職の面接では、技術スキルと同様にコミュニケーション能力についても質問されることが多いです。
以下の様に、前職のエピソードをストーリー性を意識して伝えると効果的です。
- チーム内で成し遂げたエピソードを話す
- 顧客・クライアント対応のエピソードを話す
- プレゼンテーションのエピソードを話す
次より、これらの効果的な回答方法について説明します。
未経験からエンジニア転職の面接ってどんなこと聞かれる?実際に聞かれた質問をまとめた記事もご用意しています!


チーム内で成し遂げたエピソードを話す
チーム開発の経験がある場合は、具体的なプロジェクトでの役割やコミュニケーションの工夫について話すと説得力があります。
以下は効果的なアピールポイントです。
- 課題に直面したときのチーム内での情報共有方法
- 意見の相違があった際の調整役としての経験
- ミーティングでの発言や貢献
- 建設的なフィードバックの方法
- 新メンバーへの技術的サポート経験
これらのポイントを意識して、例文を用意しました。
私はECサイト開発プロジェクトで、チーム内の情報共有不足による開発遅延を解決しました。(結論)
メンバー間でタスクの重複や進捗把握ができていない状況でした。(理由)
そこで私が調整役となり、毎朝のスタンドアップミーティングを導入し、共有タスクボードで各自の作業を可視化しました。
また、コードレビューでは技術的指摘だけでなく、実装の背景理由も共有するルールを作りました。(具体例)
結果として開発効率が30%向上し、予定より1週間早くリリースできました。(結果)
具体的なエピソードを「状況→行動→結果」の順で説明すると、面接官に伝わりやすくなります。
顧客・クライアント対応のエピソードを話す
クライアント対応の経験がある場合は、技術的な内容をどのようにクライアントに伝えたかについて話すと良いでしょう。
以下は効果的なアピールポイントです。
- 複雑な技術的課題を分かりやすく説明した経験
- クライアントの要望を正確に理解するための工夫
- 実現困難な要望に対する代替案の提案方法
- トラブル発生時の説明と対応
- クライアントからの高評価を得た具体的なフィードバック
こちらも例文を用意しました。
クライアントから「分かりやすく信頼できる」と評価された経験があります。(結論)
クライアントから「システム処理速度を10倍向上させたい」という要望を受けたことがありますが、現アーキテクチャでは技術的に困難でした。(理由)
そこで私は料理店の例えを使い「一人のシェフを複数にするには厨房全体の改修が必要」と説明しました。
その上で、段階的改善案として、データベース最適化で30%向上、キャッシュ機能で50%向上という現実的プランを提示しました。(具体例)
結果、良い評価を得られるうえ、追加案件も受注することができました。(結論)
特に、技術的な制約をどのように説明し、クライアントの理解を得たかという点は重要です。
プレゼンテーションのエピソードを話す
プレゼンテーションの経験がある場合は、その準備過程や工夫した点について具体的に話すと良いでしょう。
以下は効果的なアピールポイントです。
- 技術的な内容を分かりやすく資料にまとめた経験
- 聴衆の知識レベルに合わせた説明の工夫
- 質問対応での的確な回答
- フィードバックを受けて改善した経験
- プレゼン後の具体的な成果や評価
これらのポイントを意識した、例文はこちらです。
社内で新フレームワーク導入提案を行い、経営陣の承認を獲得しました。(結論)
技術的メリットよりも投資対効果への疑問が課題でした。(理由)
そこで技術詳細ではなく「開発期間70%短縮」「年間保守コスト200万円削減」という数値を中心とした資料を作成しました。(具体例)
セキュリティへの質問には事前調査した監査結果で回答し、不安を解消しました。
結果として導入が決定され、実際に開発効率と品質の両方が向上しました。(結論)
「最初は緊張しましたが」といった成長ストーリーを含めると、誠実さと向上心をアピールできます。
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まとめ
今回はエンジニアがコミュニケーション能力が必要な理由と、その対策についてお伝えしました。
エンジニアはITスキルやプログラミング言語の習得が必要です。
しかしチームでの協働やクライアントの信頼関係の構築、昇進や昇給のためにも同等にコミュニケーション能力が必要です。
挨拶や報連相を徹底し、積極的な傾聴や質問、適度な雑談も交えてコミュニケーション能力の向上に努めましょう。
また面接でコミュニケーション能力について聞かれた時は、前職のエピソードを交えて伝えるとより効果的です。
技術力とコミュニケーション能力の両方を兼ね備えた、マルチなエンジニアを目指してみましょう。