新型コロナウイルスの影響により、リモートワークを取り入れている企業も多くなってきました。
特にIT業界におけるエンジニアは、オフィスに出勤せずに自宅やカフェなどから仕事をするリモートワークは広く浸透してきています。
よって、エンジニアに転職して時間や場所に捕らわれずに仕事をしたい、と考えている人も少なくないのではないでしょうか。
しかし、「未経験からエンジニアに転職してすぐにリモートワークができるのだろうか?」と疑問を抱く方もいるでしょう。
今回は未経験からエンジニアに転職してすぐにリモートワークの可能性、そしてメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
- 未経験からエンジニア転職してリモートワークができる可能性
- リモートワークのメリット・デメリット
- フルリモートワークを実現させるための方法
ぶっちゃけ未経験からエンジニアになって1年目の年収ってどれくらい?筆者のリアルな年収も載せた記事があるのでぜひ読んでみてください!

未経験からエンジニア転職してリモートワークは可能?


時間や場所に捕らわれないリモートワークにとても憧れます!
でも未経験からすぐに可能なのでしょうか?
結論から言うと、企業によっては未経験からエンジニアに転職してすぐのリモートワークが可能です。
IT業界における求人内容にはリモートの可否について書かれていることも多くなりました。
また今はSlackといったチャットツールも多数存在しているので、職場の方と離れていてもすぐにコンタクトを取ることが可能になっています。
しかし、リモートが可能な求人は人気が高く、未経験者にはハードルが高いことが現実です。



やはり未経験からすぐにリモートワークは難しいんですね…
どうしてもリモートワークで働きたいという方は、転職活動中から以下の行動を起こすことで叶えられる可能性が高まります。
- 独学やスクールで十分なスキルを身に付ける
- ポートフォリオなどで実務経験に匹敵する成果物を示す
- リモートワークを前提で採用している企業を探す
- フリーランスとして小規模案件から始める
まったく知識やスキルがない状態では戦力になりませんので、まずは独学やスクールでITにおける知識を習得しましょう。
そして習得したスキルを企業にアピールするために、クオリティーの高いポートフォリオを作成し、それを用いてリモートワークを前提で採用している企業に応募していきます。



転職サイトの検索窓に「未経験 リモート」と検索すると、意外と求人が出てきたりします。
また社員として働くことを重きに置いていない方は、フリーランス案件に応募していくことも1つの手法です。
クラウドソーシングサイトを拝見すると、エンジニアのフリーランス案件は、リモートで行うことが可能な案件も多数みられます。



しかし仮に突出したスキルを持っていたとしても、未経験からフリーランス案件は企業のリモートワークよりハードルが高いのでおすすめしません。
フリーランスを目指している方は、ある程度経験を積んでから応募してみるとよいでしょう。
その前にクオリティーの高いポートフォリオってどう作ればいいの?DMM WEBCAMP エンジニア転職
\ 自分だけのポートフォリオを作ろう!/
リモートワークのメリット





リモートワークは可能だけどかなりハードルが高いですね。
そもそも、リモートワークのメリットはなんでしょうか?
リモートワークのメリットとして以下の項目が挙げられます。
- 時間や場所に捕らわれない働き方ができる
- 多様な企業やプロジェクトに参画できる可能性がある
- オンライン上によるコミュニケーション能力の向上
リモートワークの1番のメリットとして「時間や場所に捕らわれない働き方」を思い浮かべる方も多いでしょう
しかし、それ以外にも業務における部分で複数のメリットが存在します。



ちなみに私が働く会社は基本的には出社になりますが、状況によってはリモートワークが可能であり、実際私もリモートで作業をした経験があります。
次で各メリットについて詳しく、筆者が感じた経験も交えて説明します。
場所が時間に捕らわれない働き方ができる
先ほどもお伝えしましたが、リモートワークのメリットは時間や場所の制約がなくなることです。
ネット環境が整った場所であれば、都心から離れた地方でも海外在住でも、パソコン一台で仕事が可能です。
また通勤時間も削減できるため、ワークライフバランスの向上にもつながります。



朝は通勤ラッシュで満員電車に乗るのが苦痛ですよね。
リモートワークはこれが解消できるので、かなりストレスが軽減されました。
ネット環境が整っていれば自宅だけでなく、カフェや旅行先でも仕事が可能になります。
このように時間や場所に捕らわれない働き方は、エンジニアを目指す方々の憧れの仕事スタイルとも言えるでしょう。
多様な企業やプロジェクトに参画できる可能性がある
昔は気になる求人や仕事内容があっても、自宅から離れた地域にある企業であれば、引っ越しするか諦めるかしかありませんでした。
しかしリモートワークが可能になり時間や場所の制約がなくなることで、さまざまな企業やプロジェクトに参画するチャンスが広がりました。



私の知人も住まいは大阪ですが、東京にオフィスがある企業にフルリモートとして働いている方がいます。
このようにさまざまな案件を経験できることは、エンジニアとしての専門性を高めていくうえでは、大きな強みとなるでしょう。
オンライン上でのコミュニケーション能力の向上



オンライン上のコミュニケーション能力とは?
リモートワークでは対面でのコミュニケーションがない分、文書でのやり取りや、オンラインでの明確な意思疎通能力が求められます。
これらのスキルを磨くことで、ドキュメンテーション能力や論理的な説明能力が向上することが期待できます。



人と話すことだけがコミュニケーションの向上ではないということですね!
特にシステムエンジニアは設計書を作成することが主な業務内容なので、ドキュメント作成能力や論理的説明能力が大きく求められます。
リモートワークを通じてこれらのスキルを向上できることは、1つのメリットと捉えてよいでしょう。
リモートワークのデメリット





リモートワークのメリットが知れてよかったです!
反対にデメリットってあるんですか?
みんなが憧れるリモートワークですが、もちろんデメリットも存在します。
- 技術的な成長が遅れる可能性がある
- 人間関係の構築が難しい
- モチベーションの維持の難しさ
時間や場所に捕らわれない働き方が魅力のリモートワークですが、それによって引き起こすデメリットも出てきます。
各デメリットについても、筆者が感じた経験も交えて次で説明します。
技術的な成長が遅れる可能性
未経験者にとって、わからないことをすぐに上司や先輩に相談できる環境がないことは大きなデメリットです。
今やSlackといったチャットツールを使用すれば簡単に聞くことができますが、対面で接しない分問題解決に時間がかかります。
それによって技術的な成長速度が落ちてしまう可能性がでてきます。



現に私の企業ではコロナ期間は完全にフルリモートで作業を行っていましたが、その期間に入社した若手エンジニアは退職してしまいました…
出社体制だと先輩や上司に気軽に相談でき、技術を真似てみて早い段階でのスキル習得が可能ですが、リモート環境だと難しくなります。



また私の場合は、会社だと大きなデスクトップPC2台で作業できますが、リモートだとノートパソコン1台での作業になるので、少しやりづらいと感じたこともあります。
未経験で入社して右も左もわからない状況でリモートワークは、孤独を感じてしまいかえってストレスの原因にもなります。
人間関係の構築の難しさ
人間関係の構築は業務内だけに限ったことではありません。
オフィスでのふとした日常的な雑談や、休憩時間の会話を通じて、職場の方と人間関係を構築することができます。
しかしリモートワークだと対面での会話がないため、自然に構築される人間関係が希薄になりがちです。



普段の会話におけるコミュニケーションが、業務の向上につながることもありますよね。
特に未経験者にとっては、エンジニアコミュニティとのつながりを作りにくく、孤立感を感じやすくなります。
モチベーション維持の難しさ



私がモチベーション維持の難しさがリモートワークの1番のデメリットに感じました。
時間や場所に捕らわれないリモートワークは、自宅で作業ができ、時間を有効活用できます。
しかし、出社体制だとオンとオフの切り替えがしやすい環境になりますが、自宅での作業だとこの切り替えが困難に感じます。



例えば手元に漫画やゲームがある、すぐ寝ることができる状態である。
このような環境だと、仕事に身が入りにくいという状態に陥ってしまいます。
その結果「だらだら作業をする」という良くない状態での業務遂行になりがちです。
リモートワークは、モチベーション維持のためにも自己管理能力が大きく求められます。
リモートワークしやすい職種





リモートワークはメリットだけではないことが知れてよかったです。
では、リモートワークしやすい職種は何でしょう?
以下の職種は、リモートワークしやすいといわれている職種です。
- システムエンジニア・Webエンジニア
- プログラマー
- カスタマーエンジニア
次で1つずつ見ていきましょう。
システムエンジニア・Webエンジニア
システムエンジニアはシステムの、Webエンジニアはアプリの開発における要件定義や設計書作成が主な業務にあたります。
要件定義は、初回は綿密に開発するシステムやアプリについて話し合わないといけないため、お客様と対面で打合せする場合も少なくありません。
しかし、要件定義も回数を重ねると最後の方は最終チェックだけ行うので、そのときはリモートでの打ち合わせになる場合もあります。
また要件定義が終わると設計書の作成に入りますが、これはリモートが十分可能な作業に当たります。
プログラマー
プログラマーはエンジニアが設計してくれた設計書を基に、実際にプログラムを組んでいく職種です。
プログラミングスキルを駆使してソースコードを書いていく仕事であり、ネット環境を整えて開発エディタが揃えばリモートでの作業が十分可能です。
プログラムを開発する過程で設計書の疑問点にぶつかる場合もでてきますが、リモートで打合せを行えば自宅で作業を完結させることができます。
カスタマーエンジニア
カスタマーエンジニアとはITシステムの導入やハードウェアの選定・設置、運用や保守の問い合わせに対応するエンジニアを指します。
ITの知識に加えてお客様と接するためコミュニケーション能力が大きく求められる職種であり、慣れるまでは出社が義務付けられる場合もあるでしょう。
しかし一通り習得が完了したら、自宅での作業が可能な職種です。



ですが他の職種と違ってネット環境だけでなく通話環境の設定が必要になります。
機器の設定と、会話するため作業場所も限られてきますね。
時間に捕らわれることはないですが、場所は制約が出てくる職種になります。
結局リモートワークは良い?悪い?





リモートワークの現状を知ることができてよかったです!
結局未経験からリモートワークは諦めた方がいいのでしょうか…?
結論として、未経験からのリモートワークは諦める必要はありません。
ですが、スキルの向上を考えているのであれば、出社も行っている企業を選ぶとよいでしょう。
筆者は現在、原則出社の企業で働いていますが、体調が少し優れない場合はリモートで作業してもよい職場環境となっています。
したがって、週の何日間は出社で何日間はリモートワーク、もしくは臨機応変に従ってリモートワークできる職場をおすすめします。



臨機応変にリモートできる環境は、とてもありがたいなと思っています。
リモートワークは快適な仕事スタイルではありますが、未経験のうちはスキルや知識が十分ではないため、苦労する場面も少なくありません。
はじめのうちは出社して、先輩や上司の技術やスキルを吸収していく必要があります。
フルリモートを実現させるためには?





初めはフルリモートは難しくてもいずれは実現させたい!
今からできることはありますか?
未経験からエンジニア転職し、最初はリモートワークが難しくても、ゆくゆくはフルリモートを実現させたい方もいるでしょう。
今のうちからスキルアップのための行動を起こしていくことで、フルリモートでも即戦力のある人材に成長することが可能です。
- 自己学習能力を高める
- コミュニケーション能力を高める
- 自己管理能力を高める
以上の行動を起こして、快適なリモートワークライフを手に入れましょう。
次で1つずつ説明します。
自己学習能力を高める
フルリモートで働くためには、自ら問題を解決する力を磨くことが不可欠です。日頃から以下の対策を取っておきましょう。
- わからないことを調べる力を身に付ける
- 技術ブログやドキュメントを読む習慣をつける
- 自主学習を行う
リモートワークはわからないことをすぐに聞ける環境ではないため、調べる力を身に付けておく必要があります。
わからない箇所にぶつかったときは、まずは自分で調べる習慣を付けておきましょう。
今やプログラミングに関する技術ブログも多く存在します。それらを読んで問題解決力を養うのも1つの方法です。
また自主学習も行っておくとよいでしょう。普段の業務にプラスして学習することで早いスキルアップが望めます。
おすすめの学習方法はオンライン学習サービスの利用です。オンライン学習サービスは自宅にいながら学習することが可能です。
有名なサービスとしてUdemyが挙げられます。Udemyは安い講座であれば1,000円から、また無料で体験できる講座もあります。
豊富に講座が揃っているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
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コミュニケーション能力を高める
フルリモートで活躍するためにも、今からコミュニケーション能力の向上を目指して、以下の習慣を身に付けておきましょう。
- Slackなどのチャットツールを積極的に活用
- オンライン会議では表情や声のトーンに気を配る
- 対面でのコミュニケーション能力を高めておく



Slackは私も普段会社で利用しています。
主に業務内容の共有で使用したりしますね。
フルリモートになると、チャットでのやり取りが頻繁になります。もし今でも使用しているのであれば、十分に使いこなせるようにしておきましょう。
業務で共有したい事案が発生した場合は、チャットで文書として残しておくと社内全員に伝達することができるので、是非積極的に使用してみてください。
ほか、リモートワークはZoomといったビデオチャットを利用しての会議もよく開かれます。



私も会社で取引先の会議に参加する際、Zoomを利用する場合もあります。
こちらも同様、今でもビデオチャット利用しているのであれば、表情や声のトーンに気を配って利用しておきましょう。
そしてリモートワークを実現させるには、普段から対面でコミュニケーションを取れていることが大前提です。
対面でコミュニケーション取れない人が、リモートワークでコミュニケーション取れるはずがありません。
わからない箇所は自分で調べ、論理的に説明できるようにまとめ、早い段階で質問する。これを習慣づけるようにしておきましょう。
自己管理能力を高める
リモートワークは高い自己管理能力が求められます。今から自己管理能力を高める行動を行っておきましょう。
- タスク管理を徹底する
- 作業開始・終了時間を明確にしておく
- 定期的に振り返りを設ける
リモートワークはタスク管理が重要になります。よって優先度を決めて作業を順番にこなしていくことが必要です。
そのためにも作業時間を明確にしておき、何時から何時まではこの仕事をして、いつまでに終わらせるといった期間を決めておくことも必要です。
そして定期的に作業を振り返って改善点はないか、自分で整理することも大切です。



自己管理能力がないと、まさに「だらだら仕事をする」といった効率の悪い作業に陥ります。
今のうちから徹底して、快適なフルリモートワークの実現を目指しましょう。
まとめ:リモートワークの実現は「準備」がカギ
今回は未経験からエンジニアに転職して、すぐリモートワークができるのかお伝えしました。
企業によっては未経験からすぐにリモートワークで働くことも不可能ではありません。
しかし叶えることは決して簡単では無く、またメリットだけでなくデメリットも存在するため、双方を理解しておくことが重要です。
- 十分なスキル習得 即戦力レベルまでスキル向上をめざす
- 自己管理能力の向上 リモートワークに適した働き方を確立する
- コミュニケーション能力の強化 やオンラインでの効果的なコミュニケーションを学ぶ
これらの準備を整えたうえで、リモートワークの導入に積極的な企業を探すことが成功への近道となるでしょう。
技術の進化とともにフルリモートでのエンジニア採用は今後も増加していくことが予想されます。
自分のペースで着実に準備を進め、理想の働き方を実現させましょう。